皮衣(読み)カワギヌ

デジタル大辞泉 「皮衣」の意味・読み・例文・類語

かわ‐ぎぬ〔かは‐〕【皮衣】

かわごろも」に同じ。
表着うはぎには黒貂ふるきの―」〈末摘花

かわ‐ごろも〔かは‐〕【皮衣/×裘】

毛皮で作った衣。かわぎぬ。
僧衣。また、僧。
「山深く行ふ僧の―よものかせぎもきてなれにけり」〈藻塩草一四

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精選版 日本国語大辞典 「皮衣」の意味・読み・例文・類語

かわ‐ごろもかは‥【皮衣・裘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 毛皮で作った防寒用の衣。かわぎぬ。裘代(かわしろ)。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「とこしへに夏冬行けや裘(かはごろも)扇放たぬ山に住む人」(出典万葉集(8C後)九・一六八二)
    2. 「名残なく燃ゆとしりせばかは衣思ひのほかにおきてみましを」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 僧衣。転じて、僧のこと。
    1. [初出の実例]「かは衣 山ふかくおこなふ道の かは衣よものかせぎもきてなれにけり」(出典:藻塩草(1513頃)一四)

かわ‐ぎぬかは‥【皮衣】

  1. 〘 名詞 〙かわごろも(皮衣)《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「かはきぬを見れば金青の色なり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

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