卍・卍字・万字(読み)まんじ

精選版 日本国語大辞典 「卍・卍字・万字」の意味・読み・例文・類語

まん‐じ【卍・卍字・万字】

〘名〙
① もとインドでビシュヌ神の胸毛より起こった吉祥のしるし。仏菩薩の胸・手・足などに現われた吉祥・万徳の相を示すもの。日本では寺院標識記号などに用いる。
往生要集(984‐985)大文四「胸有万字」 〔首楞厳経‐一〕
② 卍のような形。
※俳諧・類柑子(1707)中「瀬をふみ分の鰰(はたはた)の穴〈紫紅〉 橋と虹と卍に組んで晴わたり〈其角〉」
③ 紋所の一つ。卍にかたどったもの。左卍、右卍、丸卍など種類が多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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