南京米(読み)ナンキンマイ

デジタル大辞泉 「南京米」の意味・読み・例文・類語

ナンキン‐まい【南京米】

東南アジアおよび中国などから輸入した外米。粒は細長く、粘質に乏しい。

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精選版 日本国語大辞典 「南京米」の意味・読み・例文・類語

なんきん‐まい【南京米】

  1. 〘 名詞 〙 東南アジアおよび中国などから輸入される米の俗称。インド型イネで、米粒は細長く、炊いたものは粘り気が少ない。
    1. [初出の実例]「南京米(ナンキンマイ)とでも交易してしまったらよささうなものだ」(出典:歌舞伎・吉様参由縁音信(小堀政談)(1869)序幕)

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世界大百科事典(旧版)内の南京米の言及

【米】より

…1878‐80年の年平均1人当り消費量(酒米など主食用以外の消費もふくむ)は115kgで,国内生産量は国民の総消費量を十分まかない,わずかだが輸出もしていた(3年間の輸出総量14万t,輸入総量2万t,輸出超過量年平均4万t。輸入していたのは安い南京米)。農村ではアワ,ヒエを常食にしているところもあったし,都市でも中小工場職工の主食は〈挽割一升ノ中ニ米二合位〉〈南京米ト挽麦ト半分交ゼタルモノ〉(《職工事情》付録)という状況だった。…

※「南京米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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