南倉沢村(読み)なぐらさわむら

日本歴史地名大系 「南倉沢村」の解説

南倉沢村
なぐらさわむら

[現在地名]下郷町南倉沢

杉沢すぎのさわ村の東、観音かんのん川上流域の高倉たかくら山南麓に立地。南東山奥水面に出現した神女が大蛇と化し、暴風雨をもたらしたとの伝説があるかがみ沼がある。南山御蔵入領松川組に属する。古くは家数二九であったという(享和二年「願上書」室井家文書)。寛延四年(一七五一)の村鑑控(同文書)に村名がみえ、高一六八石余(うち五四石余は松川村ほか六ヵ村へ出作)・反別二六町余、家数二六・竈数二七、人数一二六。寛文六年(一六六六)の「会津風土記」では九九布こうぶ郷に属する。元禄年間(一六八八―一七〇四)に割地が行われている(同四年「返答書」下郷町史資料集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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