高倉(読み)タカクラ

大辞林 第三版の解説

たかくら【高倉】

湿気や鼠の害を防ぐため、床を高くした倉。現在、南西諸島などにみられる。

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日本の地名がわかる事典の解説

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高倉
たかくら

高床(たかゆか)の倉。奄美(あまみ)や沖縄の諸島では穀物を貯蔵するため、湿気を防ぎ通風をよくするために、床を高くして上を倉とする。四角、六角などの平面で、屋根は宝形(ほうぎょう)造または六注(ろくちゅう)造で茅葺(かやぶ)きである。床下の柱は、高倉の大きさにより、4本、6本、8本などになる。床下は吹抜きで作業場としても使用される。倉部分の柱は外転(そところ)び(上にゆくにしたがって外側に広がる)に立つことが多く、倉への出入口は倉の板壁にあけられる場合と、屋根の軒下にあけられる場合とある。類似の倉に八丈島の足揚倉(あしあげくら)があり、弥生(やよい)時代の高床倉庫以来の伝統が認められる。記録上は神祇官(じんぎかん)に高倉があったことが知られるが、高床かどうかは明らかでない。京都・賀茂別雷(かもわけいかずち)神社の神器を収める高倉は、いまは高床の倉庫形式にならず、普通の入母屋(いりもや)造の建物である。[工藤圭章]

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精選版 日本国語大辞典の解説

たか‐くら【高倉】

〘名〙 建物の本体を柱で地面より高くあげ、害や湿気を防ぐ倉庫。彌生時代以降、奈良・平安時代まで使用された。静岡県登呂遺跡の復元倉庫、奈良東大寺正倉院はその例で、現在でも沖縄、東南アジアなどにみられる。
※扶桑略記(12C初)天暦七年二月一三日「去夜失火。登神祇官高倉滅火者。宜祿」

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世界大百科事典内の高倉の言及

【倉∥蔵】より

…〈庫〉とも書かれる。構造の違いから高倉,板倉,校倉(あぜくら),丸木倉,石倉,土蔵(どぞう),穴蔵などがあり,管理や用途によって正倉,勅封蔵,郷蔵,米蔵,酒蔵,木蔵など,さまざまな名称がある。16世紀後半以降,防火のため,外側を土で厚く塗り込める形式が多く用いられるようになった。…

【穀倉】より

…穀物を収納する倉。日本の場合,土蔵,校倉(あぜくら),蒸籠(せいろう)倉,板倉,石倉,高倉など種々ある。木材を組み積んだ校倉,蒸籠倉は八ヶ岳山麓山浦地方にあったし,かつて中部山岳地方に広く分布していた。…

※「高倉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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