出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…その後同海嶺は,断裂帯へ変身してゆく。オーストラリアと南極との分離は,ずっと遅く約4000万年前の後期始新世に始まり,南極環流が形成されるほど開くのは始新世を過ぎてからである。同海流は南極大陸氷河を生じ,海底に厚いケイ質軟泥を積もらせるもととなった。…
…また赤道をはさんでその両側に幅の狭い循環も見られる。南半球の亜熱帯循環のさらに南側には,図には描かれていないが,南極環流という南極大陸を囲む循環がある。この北半球と南半球が対称でないのは陸地と海洋の分布が両半球で異なるためと考えられる。…
…南極収束線の南北で水質が異なるため,南側にはおもにケイ質軟泥,北側にはおもに石灰質軟泥が堆積している。 ほぼ南緯40゜以南の海水は,偏西風帯下にあって,西から東へ流れ,南極環流,周南極海流などといわれる。その流軸は南極収束線の位置にほぼ一致しているが,これらは必ずしも連続した環流ではなく,大小の渦流が連なった結果の時計回り環流で,今後研究が必要である。…
※「南極環流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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