南田原阿弥陀磨崖仏(読み)みなみたわらあみだまがいぶつ

日本歴史地名大系 「南田原阿弥陀磨崖仏」の解説

南田原阿弥陀磨崖仏
みなみたわらあみだまがいぶつ

[現在地名]奈良市南田原町

横田よこた町から天理市福住ふくすみ町方面へ通じる道に臨む山裾にあり、俗にきりつけ地蔵とよばれる。道端に露出した花崗岩面に、高さ約二メートル、幅約一・二メートルの長方形を深く切込み、蓮座上に立つ像高一・七五メートルの来迎相の阿弥陀像をほとんど丸彫に近く刻み、顔は木彫仏のように丁寧に彫られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android