印食新田(読み)じきしんでん

日本歴史地名大系 「印食新田」の解説

印食新田
じきしんでん

[現在地名]岐南町徳田とくだ

徳田村の北に位置。印食村の野方が開発されて成立した新田。文禄三年(一五九四)円城寺えんじようじ(現笠松町)野々垣源兵衛は、豊臣秀吉から前渡まえど(現各務原市)より徳田に至る野方を預置かれ、江戸幕府からもこれを認められた(笠松町の→円城寺村。当新田はこの野方が開発されたもので、延宝七年(一六七九)検地高入されるまでは野々垣家持であった。慶長郷帳じき村・徳田村などの野年貢(米一五石余)が記されており、慶長一七年(一六一二)の印食新田差上地引替一札(岐南町史)によると、印食野は芝野・砂場・小松林の野方で開墾されつつあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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