山川 日本史小辞典 改訂新版 「検地奉行」の解説
検地奉行
けんちぶぎょう
縄奉行とも。検地を執行する責任者。竿入(さおいれ)をし,田畑の上下の品等を定めた。封建制下の検地は土地・人民の支配を明確にするもので,執行にあたっては公正・厳正を要求された。また豊臣政権期には在地給人や農民らの抵抗があり,反抗する者は「なで斬り」にせよと指示された。複数任命される場合が多く,その上に全体を統轄する惣奉行がおかれた。江戸幕府では勘定奉行が惣奉行的役割をはたした。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報