卵母細胞(読み)ランボサイボウ

デジタル大辞泉 「卵母細胞」の意味・読み・例文・類語

らんぼ‐さいぼう〔‐サイバウ〕【卵母細胞】

卵子の形成過程で生じる雌性生殖細胞一つ卵巣内で卵原細胞有糸分裂を繰り返して増殖した後、肥大したもの。減数分裂して卵細胞となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「卵母細胞」の意味・わかりやすい解説

卵母細胞
らんぼさいぼう

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栄養・生化学辞典 「卵母細胞」の解説

卵母細胞

 卵形成もとになる細胞.第一卵母細胞と第二卵母細胞がある.

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世界大百科事典(旧版)内の卵母細胞の言及

【細胞分裂】より

…これらは生殖巣の原基に入りこみ,やがて卵原細胞または精原細胞となる。これらが生殖巣内で普通の細胞分裂を繰り返して卵母細胞・精母細胞となるが,ここで分裂を停止して成長期にはいる。次の最後の2回の分裂が染色体数を半減する減数分裂で,成熟分裂とも呼ばれる。…

【性器】より

… 原始生殖細胞は,胎生期に盛んに細胞分裂をして数を増して卵祖細胞となる。しかし卵祖細胞の分裂は出生の前にやみ,減数分裂の前期の状態に入り,以後は卵母細胞とよばれる(減数分裂は排卵時に行われる)。卵母細胞は思春期以後,順次成熟するまで,少なくも十数年,長いものは40年も,分裂前期の段階のまま卵巣の中にひそんでいる。…

【卵】より

… 本来の配偶子としての卵は,その周囲をいろいろな卵膜と呼ばれる無細胞性の膜構造や,卵形成に際して,その周囲を取り囲んで存在する濾胞(医学では卵胞と呼ぶ)細胞などさまざまな付属物とともに観察されることが多く,卵または卵子の語は,そのような複合構造全体に対して用いられていることが多い。一方,卵巣内にあって,いまだ成熟分裂を行っていない卵細胞は,配偶子ではなく,卵母細胞oocyte(医学では卵祖細胞と呼ぶ)の状態である。哺乳類では,卵巣内の第1次卵母細胞が排卵時に第1極体を放出して第2次卵母細胞(医学では卵娘細胞と呼ぶ)となり,受精と同時に第2極体を放出して減数分裂を完了する。…

【卵巣】より

…脊椎動物では上皮と,それに包まれた髄質部から成る生殖腺原基の,髄質部分が退化して,上皮部分から卵巣が構築されている。上皮は生殖上皮と呼ばれ,卵原細胞oogonium(医学では卵祖細胞と呼ぶ),卵母細胞oocyteなどを含む。両生類や魚類では髄質部を成す結合組織が退化した後は卵巣腔となり,成熟した卵母細胞,または卵は,ここに排卵される。…

※「卵母細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」