厚利村(読み)あつとしむら

日本歴史地名大系 「厚利村」の解説

厚利村
あつとしむら

[現在地名]東条町厚利

東条川の中流域右岸にある。元久二年(一二〇五)と推定される三月二二日の後鳥羽上皇院宣(田中繁三氏所蔵東福寺文書)に「厚利別符」がみえ、母因幡局から仁舜阿闍梨房に譲与された。このとき相伝されたのが地主職だったことは天福元年(一二三三)四月二六日の後堀河上皇院宣(尊経閣文庫蔵東福寺文書)で「厚利別府司并地主職」が、亡き仁舜法眼から尼浄信に相続安堵されたことでわかる。鎌倉末期頃、厚利別符は東福寺領であった(年未詳三月一五日「東福寺住持宗源双峰書状」東福寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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