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平家没官領 へいけもっかんりょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

平家没官領
へいけもっかんりょう

平安時代末期,平家の滅亡 (1185) の際に朝廷に没収された平家一門の所領。平家一門の所領 (荘園本家職〈ほんけしき〉,領家職が多い) は全国五百余ヵ所に及ぶといわれたが,いったん朝廷に帰したあと,平家追討の功により,その大部分は源頼朝に与えられ,鎌倉幕府の収入源の重要部分となった。

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デジタル大辞泉の解説

へいけ‐もっかんりょう〔‐モツクワンリヤウ〕【平家没官領】

平家滅亡の際、朝廷に没収された平家一門の所領および所職(しょしき)。大部分が平家追討の勲功として源頼朝に与えられ、鎌倉幕府の重要な経済的基盤となった。

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百科事典マイペディアの解説

平家没官領【へいけもっかんりょう】

1183年(寿永2年)平家追討にともない朝廷(後白河(ごしらかわ)院)に没収された平家一門の所領。平家の家領500余ヵ所,多くは荘園の本家職・領家職であった。当初平家追討の恩賞として源義仲(よしなか)・行家(ゆきいえ)らに給与,のち彼らが朝敵として追討後,回収されて源頼朝に与えられた。
→関連項目人吉荘福原没官領

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世界大百科事典 第2版の解説

へいけもっかんりょう【平家没官領】

平家追討とともに朝廷に没収された平家の所領。大化前代いらい国家反逆者の財産を没収する(没官)権限を持っていた朝廷は,後白河院の治世1183年(寿永2),都落ちとともに朝敵とされた平家の家領500ヵ所余りを没官領として没収した。これらは多くが本家職や領家職から成っており,朝廷(後白河院)の手に帰したのち,平家追討に功のあった源氏の諸将に改めて恩賞として給与された。当初は平家追放に功のあった源義仲・行家らに給与されたが,最終的には義仲・行家ともに朝敵として追討されたので回収され,源頼朝に与え直された。

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大辞林 第三版の解説

へいけもっかんりょう【平家没官領】

1183年、平家都落ちを契機として朝廷に没収された平家一門の所領。西国諸国にある国衙こくが領・荘園が主なもの。翌年春までに大部分の支配権が源頼朝に与えられ、鎌倉幕府の関東御領を形成するに至った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平家没官領
へいけもっかんりょう

「へいけぼっかんりょう」とも読む。鎌倉時代の初頭、平家滅亡の際、朝廷に没収された平家一門の所領、所職(しょしき)。『平家物語』には、平家一門の荘園(しょうえん)、所領は全国で500余か所に及んだと記すが、その内容は荘園の本家職(ほんけしき)、領家(りょうけ)職、預所(あずかりどころ)職などが多かった。平家が没落するといったんそれらは朝廷に没収された。初め朝廷はその一部を源(木曽(きそ))義仲(よしなか)や源行家(ゆきいえ)に与えたが、やがて彼らも滅亡すると、源頼朝(よりとも)に平家追討の勲功としてその大部分を給与した。その所領は、鎌倉幕府の支配権が強く及ぶ関東御領(ごりょう)と称されるものの中核をなし、幕府のもっとも重要な経済的基盤となった。ただし、平家没官領のなかでも、平頼盛(よりもり)(清盛の異母弟、母は池禅尼(いけのぜんに))の所領をはじめ幕府に帰属しなかったものがいくらか存在する。[田中文英]

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