厚木基地(読み)あつぎきち

共同通信ニュース用語解説 「厚木基地」の解説

厚木基地

神奈川県大和市、綾瀬市にまたがり、長さ約2400メートルの滑走路がある。周辺住宅地。旧日本軍の基地で、終戦直後、連合国軍最高司令官マッカーサー元帥が降り立ったことで知られる。米軍に接収され、1971年から米海軍と海上自衛隊共同使用している。周辺住民による騒音訴訟は76年以降に起こされ、第1~4次訴訟は国に賠償を命じ、終結している。

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知恵蔵mini 「厚木基地」の解説

厚木基地

神奈川県大和市と綾瀬市にまたがる、日本の海上自衛隊と米海軍が共同使用する航空基地の通称。正式名称は、海上自衛隊では「海上自衛隊 厚木航空基地」、米海軍では「Naval Air Facility Atsugi(海軍厚木航空施設)」。敷地面積は約500万平方メートル。1941年、旧日本海軍が建設。第2次世界大戦後の45年、米軍に接収され、50年に米海軍の航空基地となった。71年、基地の一部と航空管制権が米海軍より海上自衛隊に移管され、共同使用を開始。73年からは、同県・横須賀母港とする米海軍空母に搭載される艦載機の支援基地としても利用されている。以来、周辺地域の騒音被害が激しくなり、76年より周辺住民らが国に航空機の飛行差し止めや損害賠償を求めて3次にわたる訴訟を実施。2014年の第4次厚木基地騒音訴訟の判決で、全国の基地騒音訴訟では初となる自衛隊機の夜間飛行差し止め請求が認められた。

(2014-5-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の厚木基地の言及

【綾瀬[市]】より

…1938年旧日本海軍が市域北東部の台地を航空基地として開発し,41年相模野海軍航空隊が設置され厚木飛行場として使用が開始された。第2次世界大戦終結直後,マッカーサーら進駐第一陣が着陸した飛行場で,以来アメリカ海軍厚木基地と呼ばれ,71年からは自衛隊が共同使用している。基地は市域面積の1/5を占め,騒音をはじめさまざまな問題を起こしている。…

※「厚木基地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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