新撰 芸能人物事典 明治~平成 「原笙子」の解説
原 笙子
ハラ ショウコ
- 職業
- 舞楽家
- 肩書
- 原笙会会長
- 本名
- 糸井 治子(イトイ ハルコ)
- 生年月日
- 昭和8年 3月14日
- 出生地
- 京都府 八幡市
- 学歴
- 修学院中
- 経歴
- 京都の鷺森神社に生まれ、6歳から父親に舞楽を教わる。昭和20年旧満州・大連で終戦を迎え、ソ連兵の前で舞を披露して生活の糧とした。この時、ロシア語で“ハラショー”と喝采を浴びたことから、舞楽家としての名を“原笙子”とする。22年引き揚げたが18歳で家出、東京で住み込みのお手伝いをしながら舞楽の練習に励む。21歳からは元宮内庁楽師・豊昇三に師事。父と共に平安時代を最後に1000年以上途絶えていた女人舞楽の復活と継承に尽力し、32年京都舞楽会を発足。60年同会を発展させ、芦屋市で原笙会を設立、会長となる。平成元年舞楽生活50周年記念で平安神宮で「柳花苑」を舞う。4年ポトマック河畔のサクラ寄贈80周年記念でワシントンの桜まつりで舞うなど、海外公演も多数開催した。昭和53年半生を綴った著書「不良少女とよばれて」を刊行、59年にはテレビ化され大ヒットとなった。
- 所属団体
- 京都舞楽会,あしや舞楽会
- 受賞
- 芦屋市民文化賞〔平成3年〕
- 没年月日
- 平成17年 10月7日 (2005年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報