原詩(読み)ゲンシ

デジタル大辞泉 「原詩」の意味・読み・例文・類語

げん‐し【原詩】

原作の詩。翻訳改作などの、もとになる詩。

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精選版 日本国語大辞典 「原詩」の意味・読み・例文・類語

げん‐し【原詩】

  1. 〘 名詞 〙 原作の詩。翻訳、また改作したもとになる詩。
    1. [初出の実例]「原詩に含まれてゐると云はれる音楽の響きや詞句の風韻が欠けてゐるとしても」(出典:ダンテについて(1927)〈正宗白鳥〉一)

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世界大百科事典(旧版)内の原詩の言及

【詩話】より

…上述のごとく,詩話はおおむね断片的な印象批評の羅列が本来のかたちだが,時として詩の原理論をまっこうから説くものがある。13世紀前半,南宋末に出現した厳羽の《滄浪詩話》(詩弁・詩体・詩法・詩評・考証の5編から成る)がより早く,下っては17世紀,清の葉燮《原詩》がそれである。 詩話は無数に生まれたが,詩論史上見落とすことのできぬ作としては,上記のほか,宋代では范温《潜渓詩眼》,葉夢得《石林詩話》,張戒《歳寒堂詩話》,明代では王世貞《芸苑巵言(しげん)》,清代では袁枚(えんばい)《随園詩話》,趙翼《甌北(おうほく)詩話》などであろう。…

※「原詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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