厳柴原(読み)いつしばはら

精選版 日本国語大辞典 「厳柴原」の意味・読み・例文・類語

いつしば‐はら【厳柴原】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いつ」は勢い盛んな、の意 ) 小さな雑木の生い茂った原。いちしばはら。
    1. [初出の実例]「道の辺の五柴原(いつしばはら)のいつもいつも人の許さむ言をし待たむ」(出典万葉集(8C後)一一・二七七〇)

厳柴原の補助注記

万葉」の例は同音の「いつ」を持つ「いつもいつも」の序詞の一部として用いられている。また、「いちしばはら」と訓む説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android