精選版 日本国語大辞典 「厳物作の太刀」の意味・読み・例文・類語 いかものづくり【厳物作】 の 太刀(たち) 太刀の外装を、いかめしい形状にこしらえたもの。主として軍陣に用いる、長覆輪(ながふくりん)、兵具鎖(ひょうぐぐさり)の類の様式をいう。[初出の実例]「木曾は〈略〉いか物づくりの太刀をはき」(出典:平家物語(13C前)八)厳物作の太刀の補助注記「和翰集要」には、「イカ物作りの太刀とは豹虎の皮を以て縫いくるみたるを言う也」とあり、内容については諸説がある。「武家名目抄」には、「厳物作と書かんぞ正字なるべき。嗔物造〔盛衰記〕鬼物作〔富樫記〕など書けるは筆者の作意なれど語義は自ら知る也」とある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例