参加社債(読み)さんかしゃさい(英語表記)participating bond

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「参加社債」の意味・わかりやすい解説

参加社債
さんかしゃさい
participating bond

社債一種で,一定利子の支払いのほかに,会社に利益余裕が生じたときには,その利益が分配されて,利子と配当両種の支払いを受ける社債をいい,利益分配付社債ともいう。社債には確定利子を支払うのが本来の形であるが,このように社債に対して確定利子だけでなく,配当をも支払うことになると,社債と株式との区別が明確でなくなってくる。このことを株式と社債の接近という。アメリカで信用度の低い会社によって利用されている。また第1次世界大戦後のドイツでしばしばみられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

激甚災害

地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...

激甚災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android