反様(読み)かえさま

精選版 日本国語大辞典 「反様」の意味・読み・例文・類語

かえ‐さま かへ‥【反様】

〘名〙 (形動) 表裏前後などが逆であること。また、そのさま。さかさま。あべこべ。裏がえし。
※宇津保(970‐999頃)あて宮「表(うへ)の袴(はかま)をかへさまに着、片しに脚二つをさし入れて」

そり‐ざま【反様】

〘名〙 そっている様子。そったぐあい。
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月二二日「すこしさだすぎ給ひにたるわたりにて、櫛のそりさまなむなほなほしき」

かい‐さま かひ‥【反様】

〘名〙 (形動) (「かいざま」とも) 「かえさま(反様)」の変化した語。
※両足院本毛詩抄(1535頃)八「是はかいさまに云たまて上と同物ぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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