受切(読み)うけぎり

精選版 日本国語大辞典 「受切」の意味・読み・例文・類語

うけ‐ぎり【受切】

〘名〙
① 刀で敵を切る方法一つ下方から上方に切り上げること。⇔下切(さげぎり)
浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)一「うけ切り下げ切りみな殺し」
② きこりが木を伐採する時、切り倒そうと思う側に斧(おの)を入れること。その後で反対側からのこぎりでひく。→受口(うけぐち)③。
※我羊独語(1929)〈品川義介〉天然林の中で「倒れんとする方向を見定め、斧を以て『受け切り』をなし鋸を執って引き伐る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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