受止・受留(読み)うけとめる

精選版 日本国語大辞典 「受止・受留」の意味・読み・例文・類語

うけ‐と・める【受止・受留】

〘他マ下一〙 うけと・む 〘他マ下二〙
① 落ちてくるものや向かってくるものなどを支えて、進みを止める。
※新勅撰(1235)物名・一三五〇「うけとむる袖をし緒にてつらぬかば涙の玉のかずは見てまし〈伊勢〉」
太平記(14C後)二九「旗は忽(たちまち)に師直が幕の中にぞ落たりける。〈略〉師直甲(かぶと)を脱いで、左の袖に受(ウケ)留め」
攻撃を食い止める。
※太平記(14C後)一四「打ける太刀を弓手の袖に受留(ウケトメ)
情勢などを明確に認識する。自分の問題として自覚する。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「他人より助けを得たることを最も速かに招認(〈注〉ウケトメル)する」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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