口強し(読み)クチゴワシ

デジタル大辞泉 「口強し」の意味・読み・例文・類語

くち‐ごわ・し〔‐ごはし〕【口強し】

[形ク]
強く言い張るさま。
「―・くて手触れさせず」〈・葵〉
荒れ馬が手綱に従わず、扱いにくいさま。
白葦毛しろあしげなる馬の、きはめて―・きにぞ乗ったりける」〈平家・八〉

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精選版 日本国語大辞典 「口強し」の意味・読み・例文・類語

くち‐ごわ・し‥ごはし【口強】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 強く言いはって、なかなか言うことをきかない。
    1. [初出の実例]「これは更に、さやうにさしのけなどすべき御車にもあらずと、口ごはくて手触れさせず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)
  3. 口やかましい。ことばつきが荒々しい。
    1. [初出の実例]「かれ一人のつまを持。女口こはきゆへりべつする」(出典:狂言記・吃(1730))
  4. 手にあまるほど馬の気性が荒々しい。
    1. [初出の実例]「白葦毛なる馬の、きはめて口こはきにぞ乗ったりける」(出典:平家物語(13C前)八)

口強しの派生語

くちごわ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

口強しの派生語

くちごわ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

くち‐づよ・し【口強】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 強く言い張ってなかなか言うことをきかない。

口強しの派生語

くちづよ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

口強しの派生語

くちづよ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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