口松(読み)クチマツ

デジタル大辞泉 「口松」の意味・読み・例文・類語

くち‐まつ【口松】

《口のよく回るのを人名に見立てていう語》おしゃべりなこと。また、おしゃべりな人。
「わたしらが嫁はそんな―ぢゃあごぜえやしねえ」〈滑・浮世風呂・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口松」の意味・読み・例文・類語

くち‐まつ【口松】

  1. 〘 名詞 〙 ( 口数の多い人を人名のようにいう語 ) おしゃべりであること。また、その者。
    1. [初出の実例]「みねのおひ松、口まつや、詞おほきはなじむ程、傍輩(ほうばい)づきもいぶかしと」(出典浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)うばぞろへ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android