口遊ぶ(読み)クチズサブ

デジタル大辞泉 「口遊ぶ」の意味・読み・例文・類語

くち‐ずさ・ぶ【口遊ぶ】

[動バ四]
口遊くちずさ」に同じ。
「ゆたのたゆたに、と―・びて」〈狭衣・二〉
鳴く。
「かた岡に谷の鶯門出してはねならはしに―・ぶなり」〈夫木・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口遊ぶ」の意味・読み・例文・類語

くち‐ずさ・ぶ【口遊・口吟】

  1. 〘 他動詞 バ四段活用 〙 ( 「くちすさぶ」とも )
  2. くちずさむ(口遊)
    1. [初出の実例]「『西の方、都門を去れる事いくばくの地ぞ』とくちずさびつる事など」(出典:枕草子(10C終)八三)
  3. くちずさむ(口遊)
  4. ( 自動詞的に用いて ) 鳴く。さえずる。
    1. [初出の実例]「かた岡に谷の鶯門出してはねならはしにくちずさぶなり」(出典:清輔集(1177頃))

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