口遊む(読み)クチズサム

デジタル大辞泉 「口遊む」の意味・読み・例文・類語

くち‐ずさ・む【口遊む】

[動マ五(四)]
詩や歌などを思いつくままに口にしたり歌ったりする。「懐かしの歌を―・む」
うわさをする。
「不義淫乱の噂を―・めば」〈当世下手談義・五〉
[類語]歌う詠む

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精選版 日本国語大辞典 「口遊む」の意味・読み・例文・類語

くち‐ずさ・む【口遊・口吟】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 詩歌などを思いつくままに吟ずる。また、なんとなくものを言う。口ずさぶ。
    1. [初出の実例]「道の程も心もとなく『麻生(をふ)下草』など、くちずさみつつ」(出典枕草子(10C終)三六)
  3. 思いつくまま話の種にする。うわさをする。口ずさぶ。
    1. [初出の実例]「大納言以上人路頭庭中申、放埒之由口遊云々」(出典:看聞御記‐応永二八年(1421)一〇月一一日)
    2. 「不義淫乱の噂を口号(ズサ)めば」(出典:談義本・当世下手談義(1752)五)

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