口頭禅(読み)コウトウゼン

デジタル大辞泉 「口頭禅」の意味・読み・例文・類語

こうとう‐ぜん【口頭禅】

禅の本義を会得することもなく、口先だけで説く禅。
言うばかりで実行の伴わないこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口頭禅」の意味・読み・例文・類語

こうとう‐ぜん【口頭禅】

  1. 〘 名詞 〙 真に禅の本義を会得することも修行することもしない、口先ばかりの禅。また、比喩的に、口先で唱えるだけで実質のないことをいうのに用いられる。
    1. [初出の実例]「なんぼ求心の理を説いても、口頭禅(コウトウゼン)に終るけんの」(出典:てんやわんや(1948‐49)〈獅子文六〉自由の鐘)

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