古シベリア諸語(読み)こシベリアしょご(その他表記)Paleosiberian languages

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古シベリア諸語」の意味・わかりやすい解説

古シベリア諸語
こシベリアしょご
Paleosiberian languages

かつて,シベリア一帯にいまより広く分布していた諸言語の総称で,旧シベリア諸語,旧アジア諸語,極北諸語などとも呼ばれる。相互間の親族関係が未確立の4つの群があるが,それらは R.ヤコブソンによれば,東方派と西方派に2分される。前者は,(1) チュクチ語 (チュクチ自治管区) ,コリャーク語 (カムチャツカ半島) ,カムチャダール語 (カムチャツカ半島) 。以上の3語をルオラウェトラン語 (族) ともいう。 (2) ユカギール語 (シベリア北端の2ヵ所に言語の島をなす) ,チュバン語,オモック語 (ともに死滅) 。 (3) ニブフ語 (アムール川下流地帯と北サハリン) の3群から成り立つ。後者ケット語 (エニセイ川流域) や死滅したコット語などから成り立ち,エニセイ語族ともいう。

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