共同通信ニュース用語解説 「古儀式派」の解説
古儀式派
17世紀半ばのロシア正教会で、モスクワ総主教ニコンが進めた教会改革により異端とされた宗派。分離派(ラスコーリニキ)とも呼ばれる。ドストエフスキーの「罪と罰」に登場するラスコーリニコフは、古儀式派を暗示する。ニコンは当時オスマン帝国の支配下にあった東方教会との典礼統一を進め、3本指で十字を切るよう強制した。だが古儀式派は2本指に固執。教会を持つことさえ禁じられた。やがて帝政と正教会に敵対する商業資本に成長、革命を支持した。
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