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宗派 しゅうは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宗派
しゅうは

宗教において教義などを等しくする1つの教団をいう。宗はもともと教説の中心要素となる教義をさしたが,尊ぶ教義を同じくする一団の意味にも使用されるようになり,この一団を他の宗と区別するために宗派と呼ぶようになった。宗門ともいう。キリスト教では,教派ともいい,denominationまたは sectの訳語。前者は,イングランドやヨーロッパ大陸など国教会的な教会があるところではほぼ sectと同義で,アメリカでは教派的に区別された「教会」と同義。後者は,ラテン語の sequi (従う) に由来し,本来同一の思想を奉じる集団の意であったが,ローマ帝国公認のカトリック教会に対立するものとして,異端,離教の意を込めて軽侮的に用いられ,最近にいたった。プロテスタント内部では,特定の基準を満たしていない集団が sectと呼ばれるが,実際上の判定は困難である。

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デジタル大辞泉の解説

しゅう‐は【宗派】

同一宗教の中での分派。
芸事などで、傾向を同じくする流派流儀

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大辞林 第三版の解説

しゅうは【宗派】

同じ宗教の中での分派。宗旨の流派。
(技芸などの)流派。流儀。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宗派
しゅうは

仏教教団の分派教理の表す思想的立場を「宗」といい、同じ宗を信ずる人々が集まって宗団を形成し、宗団の分派が宗派で、宗門、宗旨ともいう。インドの小乗(部派)仏教には小乗二十部といい、20の分派があり、大乗には中観(ちゅうがん)・瑜伽(ゆが)の2派があったといい、中国仏教には13宗(毘曇(びどん)宗・成実(じょうじつ)宗・律(りっ)宗・三論(さんろん)宗・涅槃(ねはん)宗・地論(じろん)宗・浄土(じょうど)宗・禅宗・摂論(しょうろん)宗・天台(てんだい)宗・華厳(けごん)宗・法相(ほっそう)宗・真言宗)があった。
 日本では、奈良時代に三論宗・法相宗・華厳宗・律宗・成実宗・倶舎(くしゃ)宗の6宗があり、平安初期に最澄(さいちょう)により天台宗、空海(くうかい)により真言宗が開かれた。宗を開くことを立教開宗という。鎌倉時代には法然(ほうねん)(源空(げんくう))により浄土宗、良忍により融通念仏(ゆうずうねんぶつ)宗、親鸞(しんらん)により浄土真宗、栄西により臨済(りんざい)宗、道元(どうげん)により曹洞(そうとう)宗、日蓮(にちれん)により日蓮宗、一遍(いっぺん)により時(じ)宗が開かれ、さらに江戸時代には隠元(いんげん)により黄檗(おうばく)宗が中国から伝わった。このほか修験(しゅげん)宗、普化(ふけ)宗があり、あわせて18宗になる。しかし、三論・成実・倶舎の3宗は早くに滅び、普化宗は明治初年に禁止され、修験宗も一時禁止されたが、1892年(明治25)に天台宗のなかに復活した。明治以後の仏教教団は13宗56派に分かれて存続したが、1939年(昭和14)戦時下に宗団は統合され、13宗28派になった。しかし第二次世界大戦後の45年(昭和20)に信教の自由が打ち出されて「宗教団体法」が廃止され、かわって「宗教法人令」が公布され、宗教団体の新設・分派が自由になり、49年までに270ほどの教団が分立した。そのなかには戦後に新しく現れた仏教系の新興宗教も含まれている。[平川 彰]

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