日本歴史地名大系 「古尾谷庄」の解説 古尾谷庄ふるおやのしよう 埼玉県:川越市古尾谷庄古谷(ふるや)庄ともいう。入間(いるま)川右岸の現古谷本郷(ふるやほんごう)・古谷上(ふるやかみ)辺りを中心とする地域に比定される山城石清水(いわしみず)八幡宮領庄園。承元四年(一二一〇)一一月二七日の武蔵国古尾谷庄年貢運上注文案(山城醍醐寺蔵「諸尊道場観集」裏文書)に「□(武)蔵国入東郡 八幡宮御領古尾谷御庄」とみえ、見布三〇〇段・上品藍摺一〇段(代准布八一段)・上品紺布五段(代准布三九段)・巻布一段・□(卒カ)駄六疋(一疋別准布二五段)・夫三人(一人別准布一〇段)の計六四一段(史料ママ)を石清水八幡宮に送進している。当時の地頭は大内惟義で、彼は預所も兼務していたのではないかとされる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by