古海流学(読み)こかいりゅうがく(英語表記)paleoflumeaology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古海流学」の意味・わかりやすい解説

古海流学
こかいりゅうがく
paleoflumeaology

地質時代海流を復元したり議論したりする学問古地理学の一分野。たとえば,ある地質時代の大陸位置と形,古海生動物群の共通性などを併せ考慮して,その時代の世界的な表面海流の様相を復元するというような研究をいう。日本の例でいうと,中新世のオウムガイ類アツリアの産出地点を調べ,アツリアが古暖流に乗って移動したと考えると,多島海時代の日本の水路の存在や海流の方向を推定することができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android