古鐘楼(読み)こしょうろう

世界の観光地名がわかる事典 「古鐘楼」の解説

こしょうろう【古鐘楼】

中国の甘粛(かんしゅく)省中部、河西回廊東部に位置する、武威(ぶい)(ウーウェイ市街の東北端にある古刹(こさつ)・大雲寺の古い鐘楼。この鐘楼は五胡十六国時代(304~439年)の前涼の時代に築かれたものだが、現在残っているのは明の時代に再建されたものである。この鐘楼には高さ2.4m、口径1.45mの銅の合金の鐘がかかっていて、「大雲寺銅鐘」、あるいは、明け方に撞かれていた鐘であることから「大雲寺暁鐘」とも呼ばれる。なお、大雲寺は1927年に地震で倒壊して、現在は、この鐘楼しか残っていない。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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