只取山(読み)ただとりやま

精選版 日本国語大辞典 「只取山」の意味・読み・例文・類語

ただとり‐やま【只取山】

  1. 〘 名詞 〙 ただで手に入れることをしゃれていう語。意味のない「山」を添えていうしゃれの一つで、主に江戸で行なわれた。只取山のほととぎす。
    1. [初出の実例]「酒を買ひませう。わしが勝(かっ)たら二百ただ鳥(トリ)山だよ」(出典咄本・楽牽頭(1772)大根売)

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