可児郷(読み)かにごう

日本歴史地名大系 「可児郷」の解説

可児郷
かにごう

和名抄」可児郡七郷中最初に記載され、郡名と同じであることから、郡の主郷であったと推定されるが、二番目に郡家ぐんけ郷が記載されており、同郷との関係が問題となろう。当初当郷が郡治の中心であったが、その後経済・文化などの変化に伴って郡家郷への移動がみられたとの説もある(「御嵩町史」など)。「新撰美濃志」が郡の本郷という意味で本郷ほんごう(現御嵩町)に注目して以来、比定地を可児川中流域一帯の現御嵩みたけ町および現可児市北東部に求めることが一般的となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android