コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

言語生活 げんごせいかつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

言語生活
げんごせいかつ

言語使用を人間生活の一形態と考えるとき,これを言語生活と呼ぶ。特に,聞く,話す,読む,書く,の4つによって営まれる生活をいい,言語を媒介としていても,思考は言語生活に含めないのが普通である。また,文字をもたない民族の言語生活は,話す,聞く,だけから成る。言語学では言語生活そのものの研究は従来あまり行われなかったが,最近は次第に言語が実際に用いられる様相に関心が向けられるようになっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

げんご‐せいかつ〔‐セイクワツ〕【言語生活】

言語の面からとらえた人間の生活。また、人間の生活の中で、話す・聞く・書く・読むの言語にかかわる側面

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

げんごせいかつ【言語生活】

人間生活の中で、読む・書く・話す・聞くという四つの言語行動が関係している部分。また、人間生活の一形態として見た場合の言語。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

言語生活
げんごせいかつ

人間の生活における、ことばによるコミュニケーション全般。あるいは、人間の生活を食生活、衣生活、経済生活といったぐあいに、さまざまな種類に分けてみた場合、とくにことばによるコミュニケーションの側面を取り出して言語生活とよぶという考え方もある。
 人間のことばによるコミュニケーションは一様ではない。まず、話す、書くといった表現の面と、聞く、読むといった理解の面とがある。また、多くの言語社会では、音声による伝達のほかに文字による伝達がある。そして、音声、文字に関する具体的な媒体の種類も多い。ことばが使われる目的としては、客観的な物事についての情報の伝達、感情・感覚の表現、他人を動かそうとする意向の表現、芸術的創作、鑑賞、遊戯、社会的関係の開始・維持・打ち切りに関するものなど、いろいろのものがある。こうした目的に応じて、伝えられる内容も多種多様である。言語生活という概念は、これらさまざまな側面、要素をひっくるめて把握しようとするものである。
 日本語の研究において、言語生活という概念が現れたのは第二次世界大戦前であるが、その実態の調査・研究が本格的になったのは戦後である。最近は、言語学のなかで、社会言語学sociolinguisticsとよばれる分野の研究が世界的に盛んになってきている。これは、従来からの日本での言語生活の研究と共通する点が少なくない。[南不二男]
『池上禎造著『言語生活の構造』(『講座現代国語学』所収・1957・筑摩書房) ▽国語学会編『国語学大辞典』(1980・東京堂出版) ▽国広哲弥他著『言語生活』(『岩波講座 日本語2』1977・岩波書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

言語生活の関連キーワードエスニック・グループ国立国語研究所一般意味論言語過程説国際経済学久巌理昌基本語彙言語行動自己意識朝鮮文学国語教育漢文教育義山理忠時枝誠記逸巌理秀言語技術寿岳章子言語工学基礎語彙言霊信仰

今日のキーワード

硫黄山(いおうやま)

標高1317メートルの活火山で、火口は登山者に人気のある韓国(からくに)岳(1700メートル)の登山道沿いにある。硫黄の結晶が鉱山で採れたため、硫黄山と呼ばれるようになったという。直近の噴火は1768...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

言語生活の関連情報