合併会計(読み)がっぺいかいけい(その他表記)merger accounting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「合併会計」の意味・わかりやすい解説

合併会計
がっぺいかいけい
merger accounting

合併企業の会計上の処理にかかることをいい,パーチェス法持分プーリング法がある。パーチェス法では,被合併企業は合併企業による一種の投資として扱われ,合併のために支払った対価が被合併企業の純資産を上回る部分は,合併企業の貸借対照表上に暖簾 (のれん) として計上される。暖簾はその経済命数にわたって償却されていくので,報告利益はこの償却額だけ小さくなる。他方,持分プーリング法では,合併当事者の貸借対照表が結合されるだけで,暖簾は発生せず,したがって,将来の収益からの費用控除はない。暖簾の償却費は課税所得の算定上控除項目 (費用) にならないので,暖簾が多額に上る場合には,公表利益が大きくでる持分プーリング法による会計処理を選択する場合が多い。

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