合併会計(読み)がっぺいかいけい(英語表記)merger accounting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「合併会計」の意味・わかりやすい解説

合併会計
がっぺいかいけい
merger accounting

合併企業の会計上の処理にかかることをいい,パーチェス法持分プーリング法がある。パーチェス法では,被合併企業は合併企業による一種の投資として扱われ,合併のために支払った対価が被合併企業の純資産を上回る部分は,合併企業の貸借対照表上に暖簾 (のれん) として計上される。暖簾はその経済命数にわたって償却されていくので,報告利益はこの償却額だけ小さくなる。他方,持分プーリング法では,合併当事者の貸借対照表が結合されるだけで,暖簾は発生せず,したがって,将来の収益からの費用控除はない。暖簾の償却費は課税所得の算定上控除項目 (費用) にならないので,暖簾が多額に上る場合には,公表利益が大きくでる持分プーリング法による会計処理を選択する場合が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android