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暖簾 goodwill

翻訳|goodwill

デジタル大辞泉の解説

のう‐れん【×簾】

《「のう(暖)」は唐音》「のれん(暖簾)」に同じ。
「―はづし大戸を閉めて」〈浄・博多小女郎

の‐れん【×簾】

《「のんれん」「のうれん」の音変化。もと、禅家で簾(す)のすきまをおおい風よけとするの帳(とばり)をいった》
商家で屋号・店名などをしるし、軒先や店の出入り口にかけておく布。また、それに似た、室内の仕切り・装飾などに用いる布。のんれん。のうれん。
店の信用・格式。「暖簾に傷がつく」
多年にわたる営業から生じる無形の経済的利益。得意先・仕入れ先関係、営業上の秘訣、信用、名声など。法律で権利とみなされることがある。
暖簾名(のれんな)」の略。

のん‐れん【×簾】

《「のん(暖)」は唐音》「のれん(暖簾)1」に同じ。〈文明本節用集〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

暖簾【のれん】

軒先につるして日よけや目隠しとした布の帳(とばり)。元来は禅家で冬の寒さを防ぐため簾(す)のすき間をおおった布。近世に普及し,屋号を染めぬいて商家の目印とした。
→関連項目看板資産

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世界大百科事典 第2版の解説

のれん【暖簾】

出入口などにかける(かたびら)。古くは幌(とばり)と呼び,室町時代から暖簾と変わったが,当時はノウレンとかナンレンといった。〈暖簾〉は禅林用語で,禅堂の入口に夏期かける涼簾に対し,冬期寒さを防ぐために簾といっしょにかける帷をいった。 暖簾は外暖簾内暖簾とに分けられる。外暖簾は店暖簾ともいって日除けと看板を兼ね,店などで軒先や通りにわにかけるもので,古くは平安時代末ごろからあったと思われ,中世の絵巻物に描かれた町家にも散見する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

のうれん【暖簾】

〔「のう」は「暖」の唐音「のん」の転〕
のれん(暖簾) 」に同じ。 「橘の-掛りて/浮世草子・永代蔵 1

のれん【暖簾】

〔「のんれん」の転じた「のうれん」の変化した語。「のん」は「暖」の唐音。もと禅家で、寒さよけにかけた垂れ布をいった〕
商店で、屋号などを染め抜いて店先に掲げる布。また、部屋の入り口や仕切りにたらす短い布をもいう。
店の信用。店の格式。 「 -にかかわる」 「 -を守る」 「 -を誇る老舗しにせ
〘法〙 営業活動から生まれる、得意先関係・仕入れ先関係・営業の秘訣・信用・名声など、無形の経済的財産。グッドウィル。
「暖簾名」の略。

のんれん【暖簾】

〔「のん」は唐音〕
のれん(暖簾) 」に同じ。 「柿ぞめの-かけて女の一人暮せり/浮世草子・一代男 3

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

のれん【暖簾】

商店で、商標や屋号などを染め抜き、軒先に日よけ用に吊るしておく布。
➁室内の目隠し・間仕切り・装飾用に出入り口などにたらす布。◆もとは禅寺で、冬の寒さを防ぐため、簾(すだれ)のすき間をおおうために重ねて用いた布をいった。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暖簾
のれん

(1) 一般には,商店が宣伝用などに掛ける屋号や商品名を記した布製の店印をいう。もとは禅寺で冬季の隙間風を防ぐために簾の間を覆った垂れ幕のこと。すでに平安・鎌倉時代の絵巻物などに,家の出入口に下げたものがみられ,幌(とばり)と呼ばれていた。これが室町時代末期から暖簾(垂れむしろの意)と呼ばれるようになった。埼玉県川越市の喜多院蔵『紙本著色職人尽絵』の畳師の絵に図柄を見ることができる。桃山時代頃から屋号を意味するものを書くようになり,江戸時代になると,紺色以外のものやいろいろな長さのものも用いられるようになり,さらには暖簾が商店の信用を表すシンボルともなった。
(2) 多年にわたる営業の継続によって商人が得る無形の経済的利益。老舗(しにせ)ともいい,グッドウィル goodwillに相当する。その内容は得意先関係,仕入先関係,営業名声,信用,営業上の秘訣などで,はっきりした権利とはいえないが,経済的価値のある事実関係である。会社法は暖簾について,組織再編行為において存続会社や事業の譲受会社などが支払った価格と,取得した資産および引き受けた負債に配分された額を超過した場合に計上することのできる差額概念ととらえている(会社計算規則11)。暖簾は 20年以内の合理的な方法で規則的に償却すべきものとされる(企業結合会計基準32項)。

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世界大百科事典内の暖簾の言及

【暖簾】より

…出入口などにかける帷(かたびら)。古くは幌(とばり)と呼び,室町時代から暖簾と変わったが,当時はノウレンとかナンレンといった。〈暖簾〉は禅林用語で,禅堂の入口に夏期かける涼簾に対し,冬期寒さを防ぐために簾といっしょにかける帷をいった。…

【暖簾】より

…出入口などにかける帷(かたびら)。古くは幌(とばり)と呼び,室町時代から暖簾と変わったが,当時はノウレンとかナンレンといった。〈暖簾〉は禅林用語で,禅堂の入口に夏期かける涼簾に対し,冬期寒さを防ぐために簾といっしょにかける帷をいった。…

【看板】より

…最も一般的な店の標示で,近世から現代にかけて,日本・中国・欧米諸国を主とし,広く全世界各地で発達したものである。日本では看板,中国では招牌(チヤオパイ)・望子(ワンズ)または幌子(ホワンズ)と呼ばれ,英語ではサインボードsignboard,あるいはサインsign,フランス語ではアンセーニュenseigne,ドイツ語ではツァイヘンZeichenと呼ばれている。看板は広告塔・はり紙などとともに屋外広告物に含まれ,常時または一定の期間継続して屋外で公衆に表示されるものとされている。…

【資産】より

…一般に,特定の実体によって所有されていて,その実体にとって有用性を有する物財および権利で貨幣価値のあるものをいう。現金は典型的な資産である。したがってまた現金への請求権(債権)も資産であり,さらに,現金と交換される物財,すなわち購入される物財も資産である。物財のみならず,地上権,借地権,特許権,商標権等の財産上の権利もまた資産である。会計的には,資産は特定の企業が有する現金,および現金支出の結果であって,将来において収益をもたらす潜在的能力をもつ物財および権利であり,企業総資本の具体的運用形態を表すものである。…

【のれん分け(暖簾分け)】より

…商家などで奉公人に別家を許すこと。17世紀以降,商人や職人の家屋の軒先に屋号,商品,商標などをデザイン化した暖簾を出すのが一般的になった。商人や職人が暖簾を重視するようになったのは,家業という特定の営業権や技術をもつ経営が成立していったことによる。…

※「暖簾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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