合成原油(読み)ごうせいげんゆ(その他表記)synthetic crude

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「合成原油」の意味・わかりやすい解説

合成原油
ごうせいげんゆ
synthetic crude

天然原油に代替しうる人造原油。オイルサンドタールを含む砂),オイルシェール油分を含む頁岩)などの非在来型原油を精製したものや,天然ガス随伴ガス石炭などを原料とする合成ガスからつくられる炭化水素油。2005年以降の原油価格高騰を背景に,在来型原油に対する経済性が改善したことから開発が進んだ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の合成原油の言及

【合成石油】より

…人造石油artificial petroleumあるいは合成原油ともいう。オイルサンドオイルシェール,石炭などを原料として生産される合成液体燃料であるが,とくに石炭の液化によるものを指すことが多い。…

※「合成原油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android