吉原七ツ塚遺跡(読み)よしわらななつつかいせき

日本歴史地名大系 「吉原七ツ塚遺跡」の解説

吉原七ツ塚遺跡
よしわらななつつかいせき

[現在地名]金沢市吉原町

森下もりもと川左岸の丘陵尾根筋(最高地点標高約七〇メートル)に立地する弥生時代後期の墳墓群。昭和四七年(一九七二)・四八年に発掘が行われ、四隅を掘り残すタイプの方形周溝墓九基・単独土壙墓約八〇基・方形台状墓一〇基が検出された。周溝墓・台状墓の中には数基の埋葬遺構を伴い組合せ式の箱形木棺を用いるものも多いが、棺内には少量の玉類や鉄片などの副葬品がみられるにすぎない。周溝内には供献用土器を埋納するケースが多い。最高地点に位置する一号台状墓は約二メートルの盛土がなされ、丘央部には長さ約三メートルの割竹形木棺が納置されており、棺内から鉄剣・鉄斧・釶各一点が検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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