デジタル大辞泉 「吉村パターン」の意味・読み・例文・類語 よしむら‐パターン【吉村パターン】 円筒を上下からつぶしたときに現れる変形構造。折り目は直角二等辺三角形が連続したダイヤモンド型のパターンになることを、昭和26年(1951)に工学者の吉村慶丸が見出した。このパターンを施した円筒構造は横方向からの圧縮に強く、のちに飲料缶などに応用された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
法則の辞典 「吉村パターン」の解説 吉村パターン【Yoshimura pattern】 薄肉の円筒に上下方向から強い荷重をかけたとき,ダイヤモンド形の連続したしわ構造が生じる.この形は,円筒の破壊の理論を研究された吉村慶丸(当時東京大学教授)に因んで,吉村パターンと呼ばれている.このダイヤモンド構造の連続した円筒(擬似円筒)は,「チューハイ」の缶などでおなじみであるが,横方向からの破壊力に強く抵抗することが知られていて,海中構造物などへの応用が考えられている. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報