吉江郷
よしえごう
現福光町吉江中などを遺称地とし、同町北端から現福野町南部の小矢部川右岸地域に比定される。石黒三箇庄のうち太海・院林・直海・大光寺の各郷とともに一庄を構成するとされる。西は弘瀬郷のうち高宮村に接し(弘安元年七月五日「石黒庄内弘瀬郷高宮村領家地頭和与状」仁和寺文書)、東は山田郷と接していたとみられる。本家は円宗寺(現京都市右京区)であるが領家は不明。弘長二年(一二六二)三月一日の関東下知状(尊経閣文庫所蔵文書)に郷名がみえるのみで、以後の円宗寺領吉江郷については不明。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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