「同物同治」(読み)どうぶつどうち

食の医学館 「「同物同治」」の解説

どうぶつどうち【「同物同治」】

中国の薬膳(やくぜん)には、「同物同治(どうぶつどうち)」という言葉があります。
 これは体の中の不調な部分を治すには、調子の悪い場所と同じものを食べるのがいい、という考え方。
 つまり、肝臓の悪いときには、牛、豚、鶏などの肝臓(レバー)を、胃の病気のときは胃(ガツ)を、心臓が悪いときは心臓(ハツ)を、腎臓疾患のときは腎臓(マメ)を食べると、回復に役立つということです。
 中国では、副生物が精肉以上に大事にされ、値段も高いといいますが、それにはこうした健康に対する考え方も、大きく関係しているのです。

出典 小学館食の医学館について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android