薬膳(読み)やくぜん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

薬膳
やくぜん

健康維持や健康増進,病気の予防・治療,不老長寿などを目的とした中国発祥の料理,献立。日々の食事(食養生)は薬の投与と源は同じである,とする中国古来の思想(薬食同源)から生まれた。中国最古の医書黄帝内経』の『素問』には穀畜菜果(一般の食物)をとることが健康保持の基本であるという記述がみられる。薬膳では,すべての食物は五味(酸味,苦味,甘味,辛味,塩味)と五性(熱性,温性,平性,涼性,寒性)の特性をもつと考えられる。目的の効果を得るためには,五味五性をいかして食材を選ぶこと,さらに摂取する人の体の状態や体質,気候との適合を考慮することが重視される。漢方薬生薬を用いる場合も多い。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

薬膳

全日本薬膳食医情報協会によると、薬膳とは生薬だけでなく穀物や野菜、肉や魚など普段食べている食材を使い、中国伝統医学に基づいて調理したもの。季節ごとに「体を温める食材」「体を冷やす食材」などを使い分けることで、病気を予防する食生活を実践できるという。

(2009-02-23 朝日新聞 朝刊 鳥取全県 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

薬膳【やくぜん】

中国料理の底流には〈医食同源〉という考え方があり,すべての食物は薬品としての効能も併せもっているとされている。この考え方に基づき,漢方薬の素材や異なる薬効のある食物を取り合わせ,健康増進を図ろうとする食事を薬膳という。中国には専門のレストランもあり,家庭薬膳もある。日本でも近年は薬膳をうたった専門店ができている。

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大辞林 第三版の解説

やくぜん【薬膳】

健康法の一。生薬や漢方薬を食事の中に取り入れること。

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精選版 日本国語大辞典の解説

やく‐ぜん【薬膳】

〘名〙 漢方薬の材料を加えた中国料理。医食同源の考えから生まれた中国の健康法の一つで、健康を増進し、病気の予防と治療、長命などを図る。

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