名音村
のんむら
[現在地名]大和村名音
戸円村の南西に位置し、集落は名音川が注ぐ入江に面する。屋喜内間切(焼内間切)の大和浜方のうち。ノオンともいう。交通の要所で、船舶の出入りが多かった。嘉靖三三年(一五五四)一二月二七日の琉球辞令書(名柄文書)に「屋けうちまき里のなおん」とみえ、首里王府(現沖縄県那覇市)は焼内間切の名音の「おきて」(掟職)に「たらつゐはん」を任じている。「たらつ」は同三五年に名柄(現宇検村)の掟に転任している(同年八月一一日「琉球辞令書」同文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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