后がね(読み)キサキガネ

デジタル大辞泉 「后がね」の意味・読み・例文・類語

きさき‐がね【后がね】

《「がね」は接尾語将来、后になるはずの人。后の候補者
「かういふ幸ひ人の腹の―こそまた追ひすがひぬれ」〈少女

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「后がね」の意味・読み・例文・類語

きさき‐がね【后がね】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がね」は接尾語 ) 将来皇后に予定されている方。后の候補者。きさいがね。
    1. [初出の実例]「今日明日、女御后がねなどの、対に住み給はんには」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
    2. 「太政(おほき)おとどの、きさきかねのひめ君ならはし給ふなる教へは」(出典源氏物語(1001‐14頃)常夏)

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