向側(読み)むかいがわ

精選版 日本国語大辞典 「向側」の意味・読み・例文・類語

むかい‐がわむかひがは【向側】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相対する前の側。正面前面。また、間にものを隔てたあちらの方。むこうがわ。
    1. [初出の実例]「ちゃんと向ひ側へ出た噂」(出典:洒落本・浪花色八卦(1757)檜扇卦)
    2. 「庭の向(ムカ)ひがはへ放りだしたる」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉五)
  3. 真向かいの家。おむかい。
    1. [初出の実例]「対家俗に向ひ側と云ふ」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android