君は舟臣は水(読み)キミハフネシンハミズ

デジタル大辞泉 「君は舟臣は水」の意味・読み・例文・類語

きみふねしんみず

《「荀子王制から》主君臣下とは舟と水のような関係で、主君は臣下によってその位置を保ったり、また、くつがえされたりする。

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精選版 日本国語大辞典 「君は舟臣は水」の意味・読み・例文・類語

きみ【君】 は 舟(ふね)(しん)は水(みず)

  1. ( 「荀子‐王制」の「君者舟也、庶人者水也、水則載舟、水則覆舟」から。主君と臣下とは、舟と水のような関係であるの意 ) 水が舟を浮かべるように、臣下は主君を戴き、主君は臣下によって主君たりえ、水が舟を覆えすことがあるように、主君は臣下によって覆えされることもある。また、臣下は、水が舟を浮かべるように、主君を戴いて、安泰にするものだの意のたとえ。
    1. [初出の実例]「君は舟臣は水、水よく舟をうかべ、水又船をくつがへす。臣よく君をたもち、臣又君を覆へす」(出典:平家物語(13C前)三)

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