君子の九思(読み)クンシノキュウシ

デジタル大辞泉 「君子の九思」の意味・読み・例文・類語

君子くんし九思きゅうし

《「論語」季氏から》君子として常に心掛けるべき九つのこと。見るときははっきり見る、聞くときはしっかりと聞く、顔つきはおだやかに、態度はうやうやしく、言葉は誠実で、仕事には慎重、疑問ただし、怒りにはあとの面倒を思い、利益を前にしては道義を思う、の九つ。

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精選版 日本国語大辞典 「君子の九思」の意味・読み・例文・類語

くんし【君子】 の 九思(きゅうし)

  1. ( 「論語‐季氏」の「孔子曰、君子有九思。視思明、聴思聰、色思温、貌思恭、言思忠、事思敬、疑思問、忿思難、見得思義」による ) 君子である者がいつも心にかけていなければならない九つのこと。視は明を、聴は聰(そう)を、色は温を、貌(ぼう)は恭を、言は忠を、事は敬を、疑は問を、忿(ふん)は難を思い、得るを見ては義を思うこと。

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