すべて 

吸エルゴン反応(読み)きゅうエルゴンはんのう(その他表記)endergonic reaction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吸エルゴン反応」の意味・わかりやすい解説

吸エルゴン反応
きゅうエルゴンはんのう
endergonic reaction

標準自由エネルギー増大を伴うような化学反応。系において自由エネルギーが増加するためには,系外からエネルギーの投入が必要である。すなわち生物界での反応のうち多くの合成的反応,濃度勾配にさからって物質を蓄積する方向に向う能動輸送,筋収縮などの力学的運動の基礎をなす mechanochemical反応などは,いずれも吸エルゴン反応である。これら反応を進行させるエネルギー源アデノシン三リン酸 ATPであることが多いが,他の高エネルギー物質や酸化還元反応などの発エネルギー (発エルゴン) 反応もエネルギー供給源となりうるし,光合成化学合成にみるように,光エネルギーや無機化学反応がエネルギーの提供源となることもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

すべて 

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む