吸エルゴン反応(読み)きゅうエルゴンはんのう(その他表記)endergonic reaction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吸エルゴン反応」の意味・わかりやすい解説

吸エルゴン反応
きゅうエルゴンはんのう
endergonic reaction

標準自由エネルギーの増大を伴うような化学反応。系において自由エネルギーが増加するためには,系外からエネルギーの投入が必要である。すなわち生物界での反応のうち多くの合成的反応,濃度勾配にさからって物質を蓄積する方向に向う能動輸送,筋収縮などの力学的運動の基礎をなす mechanochemical反応などは,いずれも吸エルゴン反応である。これら反応を進行させるエネルギー源はアデノシン三リン酸 ATPであることが多いが,他の高エネルギー物質や酸化還元反応などの発エネルギー (発エルゴン) 反応もエネルギー供給源となりうるし,光合成,化学合成にみるように,光エネルギーや無機化学反応がエネルギーの提供源となることもある。

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