酸化と還元が同時に関与する反応.ある物質に酸素を与えるか水素を奪うか,または元素あるいはイオンから電子を奪って酸化数を増加させる現象を酸化という.逆に,ある物質から酸素を奪うか水素を与えるか,または元素あるいはイオンに電子を与えて酸化数を減少させる現象を還元という.ある物質が酸化あるいは還元される場合には,必ず反応相手物質の還元あるいは酸化が行われる.次の反応は,酸化還元反応の例である.
Zn + Cu2+ → Zn2+ + Cu
(亜鉛の銅イオンによる酸化 ≡ 銅イオンの亜鉛による還元)
CuO + H2 → Cu + H2O
(酸化銅(Ⅱ)の水素による還元 ≡ 水素の酸化銅(Ⅱ)による酸化)
5Fe2+ + MnO4- + 8H+ → 5Fe3+ + Mn2+ + 4H2O
(鉄(Ⅱ)イオンの過マンガン酸イオンによる酸化 ≡ 過マンガン酸イオンの鉄(Ⅱ)イオンによる還元)
酸化還元反応においては,酸化と還元とは同時に進行するが,酸化あるいは還元のいずれかの作用を強調する場合には,酸化反応あるいは還元反応とよばれる.たとえば,第二の例では,金属銅を得ることが目的である場合には還元反応とよばれ,また第三の例では,過マンガン酸イオンの酸化剤としての作用を強調する場合には酸化反応とよばれる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
oxidation-reduction reaction
化学反応では一般に,一方の成分は電子を奪われ酸化し,他方の成分は電子を得て還元される反応が同時に起こる。系全体としては,これを酸化還元反応という。本来は分子または元素が酸素と化合することを酸化といい,反対に酸化された物質をもとに戻すことを還元という。地球の物質変化過程では深部にいくに従って酸素分圧が減少し,特に地殻内では流体の存在,その組成,物質の起原によって酸素分圧は局所的に変化するので,後者の意味の酸化還元反応が重要になる。
執筆者:小松 正幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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【化学反応の種類】
化学反応の種類は膨大な数にのぼるが,反応機構によっていくつかの型に分類することができる。基本的な化学反応として酸化還元反応と酸塩基反応がある。酸化還元反応は反応体の間で電子e-の授受が起こる反応で,電子を与えるものが還元剤,電子を受け取るものが酸化剤である。…
…このように,一つの反応の中では電子を失う原子(イオン)と電子を受け取る原子(イオン)があり,酸化と還元が同時に起こる。このような反応を酸化還元反応と呼んでいる。 マグネシウムと酸素(Mg+O2)のように電子の授受によってイオン結合の化合物を生ずる場合には,電子の授受と酸化還元の関係は理解しやすい。…
※「酸化還元反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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